殷
読み | いん |
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ローマ字 | in |
品詞 | 名詞 |
カテゴリ |
(1)中国の、実在の確認された最古の王朝。 『史記』によれば、殷の始祖湯王(Tang Wang)(トウオウ)が夏(Xia)(カ)の桀王(Jie Wang)(ケツオウ)を討って王朝を開き、31代約600年間続き、紂王(Zhou Wang)(チュウオウ)の時に周(Zhou)の武王(Wu Wang)に滅ぼされた。紀元前約1,600年から前1,027年ころと推測される。 おおよそ黄河(Huang He)の中下流一帯に拠った国で、黄河デルタの済水(Jishui)のほとりを中心として、初め亳(Bo)(ハク)(河南省偃師)に都を置いた。数度遷都したらしいが、磐庚(Pan-geng)(バンコウ)のとき殷墟(Yinxu)(インキョ)(河南省安陽県)に移し、以後10代続いた。また、華中・華南から東南アジアまでも交易圏にあったことが考古学的に知られる。 宗教的原始信仰にもとづく卜占(ボクセン)による政治(祭政一致)が行われ、甲骨(コウコツ)文字が使用された。甲骨文字の解読から、王権の強大さ、宗教的色彩の強い社会、氏族制や奴隷の存在が知られ、奴隷の「いけにえ」も行われていた。 上流階級では青銅器が、一般には土器・木器・石器などが使用された。また、農業・牧畜・養蚕などもわかったが、未解決な点も多い。 「商(Shang)(ショウ)」,「殷商(Yinshang)(インショウ)」とも呼ぶ。〈歴代王〉 < 1>湯王(大乙)。 < 2>大丁(太丁)。 < 3>外丙。 < 4>中壬。 < 5>大甲(太甲,太宗)。 < 6>沃丁。 < 7>大庚(太庚)。 < 8>小甲。 < 9>雍己。 <10>大戊(太戊)。 <11>中丁。 <12>外壬。 <13>河亶甲。 <14>祖乙(中宗,高祖)。 <15>祖辛。 <16>沃甲(開甲)。 <17>祖丁。 <18>南庚。 <19>陽甲。 <20>盤庚。 <21>小辛。 <22>小乙。 <23>武丁(高宗)。 <24>祖庚。 <25>祖甲。 <26>廩辛。 <27>康丁。 <28>武乙。 <29>文丁。 <30>帝乙。 <31>帝辛(紂王)。 文物出版者『中國歴史年代簡表』などによる。
「殷」の読み、意味、画数、同義語といった基本的な情報から、文字の持つイメージや難しさ、暗号化や語呂合わせ、ダジャレまで様々な情報を提供しています。
"殷"の難しさ
字の分かりやすさ | 7 | |
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殷という言葉は非常に簡単な漢字を使っている言葉です。最も難しい漢字でも、「殷」で、小学校1年生で習う常用漢字です。 ※苗字に使われている漢字の難易度(修学年)をもとに判定しています。 |
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書きやすさ | 7 | |
ササっと書ける書ける万人に優しい言葉です。書きやすさだけでなく見た目に優しい印象を与えるためいろんな意味で得かもしれません。 ※苗字に使われている漢字の画数の多さにより判定しています。 |
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読み易さ | 4 | |
殷の読み方毎に難易度を判定しています。 殷は"いん"と読みます。 読み方がそれほど普通ではないため、誰にでも簡単とは言えません。パソコンでも変換されないかもしれません。 ※使われている漢字とその読みが一般的かどうかで判定しています。 |
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