語感

語感とは?

語感

言葉の意味とは関係なく、言葉のもつ音が脳へもたらすイメージです。
もちろんその人の記憶や経験が全く関係ないとは言いえず人によって、特に国が異なる場合、語感が変わってくるという事実もあります。

言葉には、ニュアンスは異なるが意味が同じものが多く損存在し、我々は無意識のうちにそれらを状況によって使い分けています。
考えや気持ちを相手に伝えたり文章にするとき、意図が伝わりやすいように、自分が最適と思う言葉を選んで使っています。
そして、その最適と思う言葉の選び方の一つの要素に語感、つまり言葉の持つ「音」の響きがあります。

語感はどこで感じるのか?

語感とはなんでしょうか?言葉全体が持つ音は、文字それぞれが持つ音の総和ではありません。つまり「さくら」という言葉を「くさら」とすると全く印象が変わります。
このようにそれぞれの文字が持つ素の前後の関係、音の繋がり方が語感に影響を与えていると推測することができます。
sakuraと発音するとき、s→a→k→u→r→a と順に音素を繋いでゆきますが、そのとき一つ一つの音素が独立して途切れているわけではなく、sの次には間髪を入れずaの音が、aの次にはk、kの後にはuという風に最初から最後まで途切れることなく音は続いています。 言葉の音(音素)の繋がりを文字後に分割してみましょう。
「さくら」は、
sakura → 「sa」+[ak] +「ku」+ [ur] +「ra」
とすることで、連続した音の繋がりとして表現することができます。このように、各音素を次に来る音素とセットにすることで、切れ間の無い連続した音の流れとして言葉を扱うことが可能となります。

「sa」と「ku」と「ra」は拍であり、 「ak」と「ur」は渡り音です。つまり、音素の組み合わせである拍と渡り音によって言葉の音とその繋がりを完全に 表現することができ、拍と渡り音によって語感が作られていると考えられます。





出典:語感分析士育成会 Gokan analyst developmental association