ヴィジュネル暗号

文字を置き換えることで元の文章を分からなくする換字式暗号の一つ。ここではヴィジュネル暗号についての解説と事例、解読方法や自動変換機能の提供を行っています。

ヴィジュネル暗号自動変換

※英字のみ暗号化できます。
暗号化したい文章
暗号鍵:
※暗号化するための暗号鍵を設定してください。

ヴィジュネル暗号とは

ヴィジュネル暗号とはブレーズ・ド・ヴィジュネルによる多表式の換字式暗号である。 カエサル暗号は全て決まった数を前後にずらしていたが、この暗号は一定周期(例えばZXCVの四文字周期)で前後にずらすというものである。 ヴィジュネル方陣とよばれるアルファベットを一文字ずつずらした表で暗号化していく。 詳しくは例を見ましょう。

ヴィジュネル暗号の例

I have an apple.I have an apple.
"jqt" (暗号鍵)
R xteu t yug.R xteu tw qiybx.
【解説】

①ヴィジュネル方陣を見て、例文中の1文字目である"I"の縦列と、暗号鍵の1文字目"j"の横列が交差する文字を見る。これが暗号化された文字"R"となる。

②次は例文中の2文字目である"h"の縦列と、暗号鍵の2文字目"q"の横列が交差する文字を見て"x"となる。

③次は例文中の3文字目である"a"の縦列と、暗号鍵の3文字目"t"の横列が交差する文字を見て"t"となる。

④次は例文中の4文字目である"v"の縦列と、暗号鍵の1文字目にもどって"j"の横列が交差する文字を見て"e"となる。これを繰り返し暗号文を完成させる。

ヴィジュネル暗号の解読方法

ヴィジュネル方陣
ヴィジュネル方陣

ヴィジュネル暗号は長い文章になればなる程解読しやすくなる。解読の方法としては、暗号化された文章の繰り返し部分を探し出すことから始める。

例でいえば"R xteu t"が繰り返されており、暗号キーは6または6の因数である3であると推測できる。

この暗号鍵毎の文字では同じパターンで文字が暗号化されており、カエサル暗号になっているといえる。

ここまでわかれば後は推論で「文章の初めは一文字の一人称"I"からは始まっているのではないか?」といった仮定を検証していけば解読することが出来る。