読み | なご |
---|---|
品詞 | 名詞 |
カテゴリ |
(1)中世~近世(鎌倉時代から明治維新)の封建時代、半奴隷的に使役された隷属農民(百姓)。また、その身分。 名子親(ナゴオヤ)・名主(ミョウシュ)と呼ばれる主家に隷属し、住居・耕地などを借り、農業生産のほか雑用などにも使役させられた。 中世は土豪や領主の支配下にあり、中世後期には農民の階層分化が進み、近世にはしだいに多くが独立して一般農民(本百姓)となったが、近世まで、地域によっては近代までその身分に残された者もいた。 時代や地方により、所従(ショジュウ)・下人(ゲニン)・被官(ヒカン)・脇(ワキ)の者・家抱(ケホウ)・作り子・高下(タカジタ)などと呼ばれた。 南部藩(盛岡藩)の名子制度は有名。