しりとりの効用

◆語彙が豊富に◆
普段見聞きした言葉をしりとり遊びの中で使うことにより、意識に上らせ使える言葉として定着することができるのです。
とはいえ、ただ何も考えずにしりとりをしていても効果は薄いの一工夫ひつようになります。
語彙が豊富であるということは言葉を知る、つまり意味や形状を知っている必要があります。ただ字面を知っていることではありません。
つまり意味やすがたかたちをイメージしながらしりとりを行っていくことで脳が活性化され語彙が定着してきます。
◆こどもの知恵を育てる◆
子供は特に漫然と字面を覚えていることが多いので大人が意味を聞いたり姿を教えてあげたりすると基礎地力が飛躍的に向上します。
これに役立つのがしりとりゲームです。
例えば、
しりとり→りんご→ごりら→らくだ
など決まったパターンや短い言葉になりがちです。
そこで親が聞きなれない長い言葉を使って流れを変える。またありもしない言葉を言ったりしてみよう。すると「それどういう意味?」と聞かれる、もしくは聞くように導いてあげます。
すると今後聞きなれない言葉が出てくると意味を考えたり問いただす流れができ、普段字面だけで覚えている言葉は発言するときに「これってなんだったっけ?」と考えるようになります。
これにより子供はどんどん言葉を吸収していくだけでなく考える癖がついてきます。
◆より効果的に◆
しりとりをより効果的に行うには制限ルールの追加です。ルールが制限されることでより考える必要が出てくるからです。
子供にはまず文字数の縛りをすします。保育園児なら2文字、小学校低学年なら4文字程度の制限がよいでしょう。
2,3文字の言葉には「とり」「りす」や「りんご」「ごりら」「こあら」などしりとり定番の言葉が多くこれらが使えないだけで相当苦労するでしょう。
長い字面の言葉には頭に入ってもあまり使わない言葉が意外と多く、使わない言葉を記憶からすぐに取り出す力が養われます。
また長い文字を探すために前後に言葉を加え、「とり」⇒「にわとり」、「こま」⇒「ベーゴマ」など派生語や類似語などを考えて使い始めます。
ただ単に言葉を記憶するだけで無く応用力等が養われます。

その他制限ルールについては
「上級しりとり」
で紹介します。